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プントの下取り・買取額
みんなのプントの思い出
◆シャリマーさん(型式:不明)
私は北イタリアのリビエラに住んでいます。
温暖な地方で、風は少し強めですが、天気がよい日が多いのが特徴です。
ですので、オープンカーに乗るのが夢でした。
そして、こちらに来て2年目に、プントのコンバーティブル、「プントカブリオ」を購入しました。
それまで乗っていたのは同じフィアットの車です。
小さくて女性向き、ということで購入した中古車だったのですが、まずパワステがなくてハンドルがとてつもなく思い。
内装はシンプルを通り過ぎて、「せめてダッシュボードくらいつけてほしい」というくらい質素なものでした。
日本人がみたらあっけにとられるような内装だったのです。
パワステがないくらいなので、当然エアバッグ、ABSなどの安全装置もついていません。
当時、イタリアの車にはエアコンもついていないもののほうが圧倒的の多かったのですが、なぜかそのフィアットにはついていました。
なぜなら、その車はスイートと言って、ちょっと贅沢な整備がありますよ、との触れ込みだったそうなのですが。。
とにかく、子供をこんな危険な車に乗せたくない!と私がごねたので、夫が「それならば、、」と買ってくれたのが、プントカブリオでした。
私が車のことでごねているとき、ちょうどフィアットがプントのモデルチェンジをしたいと思っていたようで、
プントシリーズを30%オフで発売する、というコマーシャルを見るようになりました。
カブリオは普通のプントより値段が張るけれど、30%オフなら、普通のプントと同じくらいの値段でカブリオを買えるかも、
と思って、ディーラー見にいったら、私のカンは的中していました。
ところが、ヨーロッパの車はオプションがぜんぜんついていなくて、エアコン、パワーウインドウ、エアバッグ、等、それぞれ買い足さねばなりません。
結局、私好みのプントカブリオにするのに、随分とお金がかかってしまいました。
それでも、安全には代えられないということで、夫はしぶしぶ承知。
納車は3か月以上待ったように記憶しています。
その日は、初夏のとてもすがすがしいお天気で、まさにカブリオ日和!家族でカブリオをお迎えに行きました。
ボディはシルバーメタリック。
電動式(オプション)屋根はブルーというデザインを選びました。
もっとポップな色が欲しかったのですが、夫が「あまりガーリーな色だと、自分が乗れない」という理由で、渋めのカラーを選んだのです。
この車はほんとうに楽しい思い出がいっぱいです。
子供たちの幼稚園の送り迎えの時、「ママ、カブリオして!(屋根を開けてという意味)」とよくせがまれました。
子供たちも風を切って走るのが大好きでしたね。
でも後部座席の風は、時折ものすごい強さになることがあり、風よけが必要だと感じたことは何度もありました。
屋根を開けて走っていれば注目をあびるので、気恥ずかしく思ったこともありますが、お天気がいい日は冬でも屋根を開けて走っていました。
この車はよくできていたのか、大きな故障もせず10年間乗りました。
でも、フィアットはカブリオをもう作っていません。
新しいプントができて、そのカブリオが出るといううわさがあったのですが、今になっても出ていないので、もう生産されることはないのでしょう。
それに、最近はあまりコンバーティブル車自体を見かけなくなりました。
もう流行遅れなのかな?こういう土地に住んでいると、屋根を開けて走れるピリオドが長いので、ぜひまた作って欲しいです。