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「ブレーキを踏まない運転」で燃費は30%上がります
環境への配慮や一時期の燃料費の高騰もあり、省エネタイヤや省エネオイルといった、
少しでも燃費を向上させる自動車製品・部品が次々に発売され、省エネ運転に対する世の中の注目は今もとても高いようです。
そのような中、当たり前のようで余り多くの人が実践していないように思える、
とても効果的な燃費向上の「秘策」をお伝えしようと思います。
その秘策とは、極めて明快で、「ブレーキを余り踏まない運転をすること」。
いったい何を言ってるのかと思われるかもしれませんが、自動車を運転する上でこれを「基本的な心構え」にすることで、
燃費向上に極めて有効な上に、安全運転にもとても寄与する、魔法のような方法なのです。
言うまでもありませんが、自動車は発進・加速時に燃費を使い、クルーズ時にはそれほど多くの燃料は使いません。
そして、路面抵抗や空気抵抗などに伴う減速ではなく、ブレーキに因る減速時には、
わざわざ「お金を遣い」「排ガスを撒き散らして」加速した自動車を、わざわざ自分の意思で減速させることになるわけです。
そしてまた、自分の意志で減速させた自動車を、「お金を遣って」加速させるという作業をします。
ブレーキを多く踏めば踏むほど、多くのお金を遣ってることになり、
あなたのブレーキひと踏みは、それだけお金を遣って環境負荷を高めていることになっているのです。
しかし、信号が赤になったり前の車がブレーキを踏んだり、子供が飛び出してきたりと、
街中でブレーキを踏むなというのは無茶というものです。
そんな運転ができるものかとお思いになるかもしれません。
そんな時、今までよりも少しだけ前の車との車間距離を開けてみてください。
街中を走る時でも、前の車と10mでも開けて運転してみればきっとあなたはその効果を実感できるはずです。
10mの車間距離があると、前の車がブレーキランプを点灯させた直後に、こちらも慌ててブレーキを踏む必要がありません。
右左折するのか、障害物が目に入っただけなのか、道に迷ってつい踏んだだけで、また走りだすのか。
相手の意思を読み取る余裕が有るために、後続車であるあなたがブレーキを踏む回数が格段に減ることに、すぐに気がつくと思います。
もしあなたがこれまで
「前の車の運転がヘタだ!」「曲がる直前に指示器を出して急減速するな!」
と毒づきながら、ストレスを感じブレーキを踏むことがあったなら、
きっとそのようなストレスも減り、運転が快適になるでしょう。
今回は車間距離だけにスポットを当てましたが、ブレーキを踏まないようにするためにはどうすればいいか、
という原則を運転に当てはめることは、驚くほど安全運転につながり、燃費が向上します。
ちなみに当家の愛車はTOYOTAのVOXYですが、運転に余裕のない初心者ドライバー君の家族と私で燃費を比べて運転すると、
わずか20kmの道のりでリッター辺り燃費で3kmもの差がでます。
さらに、ブレーキパッドは消耗品ですので、
ブレーキを多用するとすぐに摩耗して車検時の交換も早くなり、費用もかさむことになってしまいます。
「ブレーキを踏まない運転」
を心がけることは、燃費向上に極めて有効なだけでなく、
いいことづくめなことを、皆さんも少し心掛けてみてはいかがでしょうか。